2019年2月25日月曜日

思い出話…。

私が教員になった昭和の末期は
中学校では「校内暴力」が問題になり
テレビでは「金八先生」が人気でした。
新採用の私は、全く授業も部活も
上手くいかず、
毎日言うことを聞かない生徒を
どう学習させるか?
そして
いかにして学校生活を全うさせるか?が
大きな課題でした。
今は
学校も落ち着きを取り戻し
社会の目は
学習の進捗に向けられています。
これは,望ましいことなのですが
学校は、学習に目を向けすぎると
必ず「荒れてきます」なぜでしょうか?
それは生徒に目が行かなくなるからです。
「学習に目を向けると生徒に目が行かなくなる?」
疑問が多く湧いて来ると思いますが
学校というところは
30人以上の集団で学習する場であって
個々は,それぞれに対応するしかないのです。
ですからあの手この手で
学習の方策を巡らすとその方策にもれる
生徒がたくさん出てきてしまうのです。
もともと、生徒は「学習は大切なもの」と考えていますが
好きではありません。そこで
学習や授業の課題に対応しきれない人がドロップアウトして
学校に対して反抗する…それが学校の「荒れ」の構図だ
と思います。
そしてちょっと荒れ出すと
教師の仕事の中心は「授業」から「生徒指導」に
移ってきます。
そうするとさらに目が行かなくなります。
そんななかで20代の私は
部活で生徒をガンガン引っ張っている先輩を
羨望のまなざしで見つめていたのでした。
<つづく>

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